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2025年9月11日木曜日

使徒行伝第27章

27章 済

パウロ、ローマへ向けて出航

 

1さて、私たちがイタリアへ航海することが決まると、

パウロと他の囚人たちは、アウグストゥスの部隊の[1]百人隊長ユリアスという人物に引き渡されました。

2そして、私たちはアドラミティオンの船に乗り込み、アジアの海岸を航海するつもりで出航しました。テサロニケのマケドニア人リスタルコという人物も同行していました。

3そして翌日、私たちはシドンに寄港しました。ユリアスはパウロを丁重に扱い、友人のところへ行って休養するのを許してくれました。

4そこから出航すると、風が逆だったので、キプロスの下を航海しました。5そして、キリキアとパンフィリアの海を渡り、リキアの町ミラに着きました。

6そこで百人隊長は、イタリアへ航海するアレクサンドリアの船を見つけ、私たちをそこに乗せました。

7 数日間、船の航海が遅く、風も吹かず、やっとクニドスの沖に着いたとき、私たちはクレタ島の下を通り、サルモネ島の向こう岸を航海しました。

8 やっとそこを通り過ぎて、美しい港と呼ばれる場所に着きました。その近くにラセアの町がありました。

 

9 時間が経ち、断食期間が過ぎて航海が危険になったので、パウロは彼らに忠告して、

10 こう言いました。「皆さん、この航海は、積荷や船だけでなく、私たちの生命にも、大きな損害と損失をもたらすことと、私は見ています。」

11 しかし、百人隊長は、パウロが語ったことよりも、船長や船主の言葉を信じました。

12 その港は冬を過ごすのに適していなかったので、ほとんどの人は、何とかしてフェニキアに着いてそこで冬を過ごすことができれば、そこから出発しようと主張しました。そこはクレタ島の港で、南西と北西に面しています。

13南風が静かに吹くと、この時とばかりに思ってそこから出航し、クレタ島の近くを航海しました。

14しかし、間もなく、ユーロクリュドンと呼ばれる暴風が向かい風として吹き始めました。

15船が風に巻き込まれ、風に耐えられなくなったので、私たちは流されるままにしました。

16そして、クラウダと呼ばれる島の下を航行し、私たちは船で多くの作業を行いました。

17小舟を引き揚げ、船を補強する補助具を使いました。スルテスの洲に乗り上げるのを恐れ、帆をおろして流れるままにしました

18 嵐でひどく揺れたので、翌日、人々は積荷を捨てはじめて軽くしました。 

19 そして三日目に、私たちは自分の手で船の装備を捨てました。

20 そして、何日も太陽も星も見えず、激しい嵐が私たちを襲ったので、私たちが助かるという望みは、その時すべて打ち砕かれました。

21 しかし、長い間、食事もしないでいましたが、パウロは彼らの真ん中に立って言いました。「皆さん、私の言うことを聞いていれば、クレテから出航して、このような損害や損失を被ることはなかったでしょう。

22 それで、今、私はあなた方に勧めます。あなた方の中で、船以外に命を失う人は一人もいないでしょうから。

23 というのは、私は神の使いであり、神の使いに仕えているのですが、その使いが、今夜、私のそばに立って、

24 こう言いました。『パウロよ、恐れることはない。あなたは皇帝の前に引き出される。見よ、神はあなたと共に航海する者を皆あなたに与えておられる。』

25 ですから、皆さん、元気を出してください。私は、私に告げられたとおりに事が進むと神を信じているのです。

26 私たちはある島に漂着するに違いありません。」

 

マルタ島での難破

 

27 十四日目の夜になって、アドリア海を漂流しているうちに、真夜中ごろ、船員たちは、どこかの島に近づいたと思いました。

28 そして測深機で測ると、その深さは二十尋ありました。さらに少し進んでから、もう一度測深機で測ると、十五尋でした。

29 そこで、私たちが岩に打ち付けてしまうのではないかと恐れ、船尾から四つの錨を投げ出して、夜明けを待ちました。

30 船員たちは船から逃げようとして、船首から錨を投げ捨てるふりをして、小舟を海に降ろしました。

31 パウロは百人隊長と兵士たちに言いました。「この人たちが船にとどまっていなければ、あなたたちは助からない。」 32 そこで兵士たちは小舟の綱を切り、小舟を落とさせました。

 33 日が暮れようとしたので、パウロは皆に食事を取るように勧めて言いました。「今日は、何も食べずに断食を続けてから十四日目です。

34 ですから、どうか食事を取ってください。これはあなたたちの健康のためです。あなたたちの頭から髪の毛一本も抜け落ちることはないでしょう。」 

35 こう言ってから、パウロはパンを取り、皆の前で神に感謝し、それを裂いて食べ始めました。

36それで皆元気になり、食物も食べました。

37船には全部で二百七十六人いました。

38十分に食べた後、船を軽くするために、小麦を海に投げ捨てました。

39夜が明けると、彼らはどこの陸地か分からなかったが、岸のある入り江を見つけました。そこに船を差し込めるなら、そこに船を差し入れようと思いました。

40 そこで、いかりを切り離して海に捨て、同時にかじの綱をゆるめ、風に前の帆をあげて、砂浜にむかって進みました。

41  ところが、潮流の流れ合う所に突き進んだため、舟を浅瀬に乗りあげてしまって、へさきがめり込んで動かなくなり、ともの方は激浪のためにこわれてしまいました。

42  兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうとしましたが、

43  百卒長は、パウロを救いたいと思って、その意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、

44  その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じました。こうして、全部の者が上陸して救われたのです。



[1]  a centurion

使徒行伝18章 公認本文

25

 25

1 さて、フェストゥスが州に入ってから、三日の後、カイサリアからエルサレムに上りました。2そこで大祭司とユダヤ人の長老たちは、パウ​​ロを告訴し、3パウロをエルサレムに呼び寄せるよう恩恵を与えてほしいと懇願しました。途中で待ち伏せして殺すためです。4しかしフェストスは、パウロはカイザリヤに留めておき、自分はすぐにそこへ出発すると答えました。5それで、「汝らのうちで弁のたつ者が、私と一緒に下って行き、この男に何か悪事があるのなら告発せよ」、と彼は言いました。6そして、フェストスは十日以上彼らの間で留まった後、カイザリヤに下って行き、翌日、裁判の席に着いてパウロを連れて来るよう命じました。 7 パウロが来ると、エルサレムから下って来たユダヤ人たちが取り囲んで、パウロに対して多くの、そして重罪にあたる訴えを起こしましたが、彼らはそれを証明できませんでした。 8 パウロは、ユダヤ人の律法にも、神殿にも、また皇帝にも、何の罪も犯していないと自ら弁明しました。 9 しかし、フェストスはユダヤ人の歓心を買おうと思って、パウロに答えて言いました。「エルサレムに上って行き、そこでこれらのことについて私の前で裁かれるか」。

10 そこでパウロは言いました。「私は皇帝の法廷に立っており、そこで裁かれるべきです。あなたがよくご存じのとおり、私はユダヤ人に対して何も悪いことをしていません。 11 もし私が罪を犯したり、死に値することをしたなら、私は死ぬことを拒ません。しかし、彼らが私を訴えているこれらのことが一つもなければ、誰も私を彼らに引き渡すことはできません。私は皇帝に上訴します。」 12 そこでフェストは議会と協議した後、こう答えました。「おまえは皇帝に上訴したのか。それなら皇帝のもとに行くがよい。」13 数日後、アグリッパ王とベルニケはフェストに挨拶するためにカイサリアに来ました。14 彼らがそこに何日も滞在した後、フェストはパウロの件を王に報告して言いました。「フェリクスのもとに監禁された男が一人いる。 15 その男については、私がエルサレムにいたとき、祭司長たちとユダヤ人の長老たちが、その男を裁きたいと私に知らせてきた。

16 私は彼らに答えた。『告発された者が告発者と対面し、自分にかけられた罪について自ら弁明する機会を与えないうちに、人を死刑にするのは、ローマ人の慣例ではない。』

17 それで、彼らがここに来ると、翌日、私は遅滞なく裁判の席に着き、その人を引き出すように命じた。 

18 告発者たちは立ち上がったが、私が考えているようなことは何も告発しなかった。

19 むしろ、自分たちの迷信と、死んだイエスのことで、パウロが生きていると断言している件について、彼に対していくつかの疑問を呈したにすぎない。

20 わたしは、このような質問に疑問を感じたので、パウロがエルサレムに行って、そこでこれらの件について裁かれるかどうか尋ねた。

21 しかし、パウロがアウグストゥスの審理を受けるまで留置してほしいと訴えたので、わたしは彼を皇帝のもとに送るまで留置しておくように命じた。22 すると、アグリッパはフェストに言った、「私もこの人の話を聞きたい。」そこでフェストは言いました。「それでは明日、彼の話を聞くことにしよう。」

23翌日、アグリッパとベルニケが大々的にやって来て、町の長官や有力者たちとともに公聴会の場に入ると、フェストスの命令でパウロが連れ出されました。 

24フェストスは言いました。「アグリッパ王、ここにいるすべての人々、あなた方が会っているこの男は、エルサレムでもここでも、ユダヤ人の群衆が皆私に対して、これ以上生きてはならないと叫んでいた人物である。 [1]25しかし、この男が死に値するようなことは何も犯しておらず、自らアウグストゥスに上訴していることがわかったので、私は彼を遣わすことに決めた。 

26この男については、主君に書き送るべき確かなことは何もない。それゆえ、アグリッパ王よ、私はあなたの前に、特にあなたの前に彼を連れ出している。調べてもらった後、何か書き送ることがあるかもしれないと思ったからである。

27 というのは、囚人を送り出すと同時に、彼に対してかけられた罪を明らかにしないのは、不合理だと私には思われるからである。

26           

1アグリッパはパウロに言いました、「おまえは自分のことを話しても良い」。そこでパウロは手を伸ばし、自分のことを明し始めました。

2アグリッパ王よ、私は幸いだと思っています。ユダヤ人から告発されているすべての理由について、今日あなたの前に自ら弁明できるからです。

3特に、あなたがユダヤ人のあらゆる慣習や問題に精通していることを私は知っています。ですから、どうか辛抱強く私の話を聞いてください。

4若いころから、エルサレムで同胞の一人として暮らしていた私の生き方は、すべてのユダヤ人が知っています。

5ユダヤ人は最初から私を知っており、証言してくれるなら、私は私たちの宗教の最も厳格な分派に従ってパリサイ人として暮らしていたと証言してくれるでしょう。

6そして今、私は神が私たちの先祖になされた約束の希望のために立って裁かれています。

7私たちの十二部族は、昼も夜も神に仕えながら、その約束にたどり着くことを望んでいます。アグリッパ王よ、その希望のために、私はユダヤ人から告発されています。

8神が死者をよみがえらせることが、なぜあなたにとって信じられないことなのでしょうか。

9私は、ナザレのイエスの名に反して多くのことをすべきだと、心の中で思いました。

10私はエルサレムでもそのことを行いました。そして、大祭司から権限を与えられて、多くの聖徒を牢に閉じ込めました。彼らが死刑に処せられると、私は彼らに賛成の声を上げました。

11そして、私はあらゆる会堂で彼らを何度も罰し、彼らに冒涜を強要し、彼らに対して非常に激しく怒り、異国の町々にまで迫害しました。

12 さらに、私は祭司長たちから権威と委任を受けてダマスコへ向かったのですが、 

13 王よ、昼の正午くらいの頃、太陽の輝きにも勝った光が天から射して、私と私と同行者たちの周りを照らしました。 

14 そして、私たちがみな地に倒れたとき、私はヘブル語で『サウロ、サウロ、なぜ私を迫害するのか。汝は、とげに逆らって蹴ることはつらいことだ』と言う声を聞きました。

15 そこで私は、『主よ、あなたはどなたですか』と言いました。すると彼は、『私は汝が迫害しているイエスである。

16 さあ、起き上がって自分の足で立ちなさい。私が汝に現れたのは、汝を、汝が見たこれらのことや、これから汝に現わそうとしている諸々のことを証する証となり、また、そのことのために仕える者とするためなのである。 

17 わたしは、汝を民と異邦人から救い出し、今汝を彼らのところに遣わす。

18 それは、彼らの目を開き、彼らを暗やみから光へ、サタンの力から神へと転向させ、罪の赦しとわたしに対する信仰によって聖別された者たちの中に加わるためである』。と言いました、

19 アグリッパ王よ、わたしは天からの幻に従そむかず、

20まずダマスコの人々に、エルサレム、ユダヤ全土の人々に、それから異邦人に、悔い改めて神に立ち返り、その悔い改めにふさわしい行いをするようにと告げたのです。21 これらのことのために、ユダヤ人たちはわたしを神殿で捕らえ、殺そうとしました。

22 それで、私は神の助けを得て、今日まで、小さい者にも大きい者にも証しをし、預言者たちとモーセが、これから起こると言われたことを、ただ伝え続けています。 

23 すなわち、キリストは苦しみを受け、死人の中から最初によみがえり、国民と異教徒に光を示す、ということです。

24パウロが自分の考えを述べていると、フェストは大声でこう言った。「パウロよ、お前は気が狂っている。学識が多すぎると気が狂ってしまう。」 

25しかしパウロは言いました。「フェスト様、私は気が狂ってはいません。真実と冷静の言葉を語っているのです。 

26王はこれらのことをご存じです。私も王の前で率直に話しています。これらのことは一つも王に隠されていないと確信しています。このことは片隅で行われたのではありません。 

27アグリッパ王よ、あなたは預言者たちを信じますか。あなたが信じていることは知っていると思います。」アグリッパがパウロに言った、「おまえは少し説いただけで、わたしをクリスチャンにしようとしている」。

29 パウロは言いました、「あなただけでなく、今日私の話を聞いているすべての人が、この鎖を除けば、私とほとんど同じ、あるいはまったく同じようになってくれたらよいのに」。30 [2]パウロがこう言うと、王と総督とベルニケと同席者たちは立ち上がりました。 31 彼らが立ち去ってから、互いに話し合って言いました、「この男は死刑や捕縛に当たるようなことは何もしていない」。 32 するとアグリッパはフェストに言いました、「この男は、皇帝に上訴していなかったら、自由の身になっていただろうに」。

27

1さて、私たちがイタリアへ航海することが決まると、

パウロと他の囚人たちは、アウグストゥスの部隊の[3]百人隊長ユリアスという人物に引き渡されました。

2そして、私たちはアドラミティオンの船に乗り込み、アジアの海岸を航海するつもりで出航しました。テサロニケのマケドニア人アリスタルコという人物も同行していました。3そして翌日、私たちはシドンに寄港しました。ユリアスはパウロを丁重に扱い、友人のところへ行って休養するのを許してくれました。

4そこから出航すると、風が逆だったので、キプロスの下を航海しました。

5そして、キリキアとパンフィリアの海を渡り、リキアの町ミラに着きました。

6そこで百人隊長は、イタリアへ航海するアレクサンドリアの船を見つけ、私たちをそこに乗せました。 

7 数日間、船の航海が遅く、風も吹かず、やっとクニドスの沖に着いたとき、私たちはクレタ島の下を通り、サルモネ島の向こう岸を航海しました。 

8 やっとそこを通り過ぎて、美しい港と呼ばれる場所に着きました。その近くにラセアの町がありました。9 時間が経ち、断食期間が過ぎていて航海が危険になったので、パウロは彼らに忠告して、 

10 こう言いました。「皆さん、この航海は、積荷や船だけでなく、私たちの生命にも、大きな損害と損失をもたらすと、私は見ています。」 

11 しかし、百人隊長は、パウロが語ったことよりも、船長や船主の言葉を信じました。 12 その港は冬を過ごすのに適していなかったので、ほとんどの人は、何とかしてフェニキアに着いてそこで冬を過ごすことができれば、そこから出発しようと主張しました。そこはクレタ島の港で、南西と北西に面しています。

13南風が静かに吹くと、この時とばかりに思ってそこから出航し、クレタ島の近くを航海しました。

14しかし、間もなく、ユーロクリュドンと呼ばれる暴風が向かい風として吹き始めました。

15船が風に巻き込まれ、風に耐えられなくなったので、私たちは流されるままにしました。16それから、クラウダという小島の陰に、はいり込んだので、わたしたちは、やっとのことで小舟を処置することができました。

[4]17船を引き揚げると、船を補強する補助具を使いました。スルテスの洲に乗り上げるのを恐れ、帆をおろして流れるままにしました

18 嵐でひどく揺れたので、翌日、人々は積荷を捨てはじめて軽くしました。 

19 そして三日目に、私たちは自分の手で船の装備を捨てました。

20 そして、何日も太陽も星も見えず、激しい嵐が私たちを襲ったので、私たちが助かるという望みは、その時すべて打ち砕かれました。

21 しかし、長い食事もしないでいましたが、パウロは彼らの真ん中に立って言いました。「皆さん、私の言うことを聞いて、クレテから出航して、このような損害や損失を被ることはなかったでしょう。 

22 それで、今、私はあなた方に勧めます。あなた方の中で、船以外に命を失う人は一人もいないでしょうから。

23 というのは、私を拝んでいます神の使いが、今夜、私のそばに立って、 

24 こう言いました。『パウロよ、恐れることはない。あなたは皇帝の前に引き出される。見よ、神はあなたと共に航海する者を皆あなたに与えておられる。』 

25 ですから、皆さん、元気を出してください。私は、私に告げられたとおりに事が進むと神を信じているのです。 26 しかし、私たちはある島に漂着するに違いありません。」

27 十四日目の夜になって、アドリア海を漂流しているうちに、真夜中ごろ、船員たちは、どこかの島に近づいたと思いました。 

28 そして測深機で測ると、その深さは二十尋でありました。さらに少し進んでから、もう一度測深機で測ると、十五尋でありました。

29 そこで、私たちが岩に打ち付けてしまうのではないかと恐れ、船尾から四つの錨を投げ出して、夜明けを待ちました。 

30 船員たちは船から逃げようとして、船首から錨を投げ捨てるふりをして、小舟を海に降ろしました。 31 パウロは百人隊長と兵士たちに言いました。「この人たちが船にとどまっていなければ、あなたたちは助からない。」

32 そこで兵士たちは小舟の綱を切り、小舟を落とさせました。

33 日が暮れようとしましたので、パウロは皆に食事を取るように勧めて言いました。「今日は、何も食べずに断食を続けてから十四日目です。 34 ですから、どうか食事を取ってください。これはあなたたちの健康のためです。あなたたちの頭から髪の毛一本も抜け落ちることはないでしょう。」 

35 こう言ってから、パウロはパンを取り、皆の前で神に感謝し、それを裂いて食べ始めました。

36それで皆元気になって食物を食べました。

37船には全部で二百七十六人いました。

38十分に食べた後、船を軽くするために、小麦を海に投げ捨てました。39夜が明けると、彼らは陸地が分からなかったが、岸のある入り江を見つけました。そこに船を差し込めて、そこに船を差し入れようと思いました。

40 そこで、いかりを切り離して海に捨て、同時にかじの綱をゆるめ、風に前の帆をあげて、砂浜にむかって進みました。

41  ところが、潮流の流れ合う所に突き進んだため、舟を浅瀬に乗りあげてしまって、へさきがめり込んで動かなくなり、ともの方は激浪のためにこわれてしまいました。 

42  兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうとしましたが、3  百卒長は、パウロを救いたいと思ってその意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、 

44  その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じました。こうして、全部の者が上陸して救われたのです。

28

さて、彼らは救われてから、その島がメリタと呼ばれていることを知りました。

2そして、その島の住民たちは私たちにとても親切にして火を焚いて、今降っている雨と寒さのために、私たち一人一人を迎えてくれました。3ところが、パウロが薪を束ねて火にくべると、熱気からまむしが出て来て、彼の手に巻きつきました。

4異邦人たちは、毒のある獣が彼の手に巻きついているのを見て、互いに言いました。「この男は間違いなく人殺しだ。海からは逃れたが、復讐(の神は?)は彼を生かしておかないのだ。」

5しかし、パウロは獣を火の中に振り落として何の害も受けありませんでした。

6そこで、彼らは、彼が腫れ上がるか、突然倒れて死ぬかと見ていたが、しばらく見ていても何の害も受けていないのを見て、考えを変えて、彼は神だと言いました。

7その地区には、島の長老で名をプブリウスという人の所有地があり、彼は私たちを迎え入れ、3日間丁重に泊めてくれました。

8プブリウスの父親が熱病と下痢で寝ていたので、パウロは彼のところに行って祈り、手を置いて癒しました。

9このことがあった後、島で病気にかかっていた他の人々もやって来て癒されました。

10彼らはまた、私たちに非常に尊敬してくれました。そして、私たちが出発するときには、必要なものを積み込んでくれました。

11 3か月後、私たちはアレキサンドリアの船で出発しました。その船は島で冬を越していたもので、船のふな飾りは、カストルとポルックスでした。12それからシラクサに上陸し、そこで3日間滞在しました。

13そこから私たちは方位計を取り、レギオンに着きました。一日経つと南風が吹き、次の日にはプテオリに着きました。

14そこで私たちは兄弟たちに会い、彼らと七日間滞在するように言われ、ローマに向かいました。

15そこから兄弟たちは私たちのことを聞いて、アピイ広場と三宿屋(The three taverns)まで私たちを迎えに来ました。パウロはそれを見て神に感謝し、勇気づけられました。

16ローマに着くと、百人隊長は囚人たちを衛兵の長に引き渡しましたが、パウロは護衛兵とともに一人で住むことを許されました。

17三日後、パウロはユダヤ人の長老たちを呼び集めました。皆が集まったとき、パウロは彼らに言いました。「兄弟たちよ、私は民や先祖の慣習に反する行為を何も犯していないのに、エルサレムからローマ人の手に囚人として引き渡されました。18彼らは私を取り調べた後、死刑に値するようなことは何もなかったので、釈放しようとしました。

19しかし、ユダヤ人が反対したので、私は皇帝に上訴せざるを得ませんでしました。自分の国民を訴える理由がなかったからです。

20このために私はあなたがたを訪ね、あなたがたに会って話をしようとしたのです。私はイスラエルの希望のために、この鎖につながれているのですから。

21彼らは彼に言いました。「私たちはユダヤからあなたに関する手紙を受け取らず、また来た兄弟たちもあなたについて何か悪いことを言ったり、話したりした者は一人もいません。」 22しかし、私たちはあなたがどう考えているか、あなたから聞きたいのです。この宗派については、どこでも反対されていることを知っているからです。」

23そして、彼らが日取りを決めたので、大勢の人が彼の宿にやって来ました。パウロは朝から晩まで、神の国について説き、証しし、モーセの律法と預言者の教えから、イエスについて説得しました。

24ある者は語られたことを信じましたが、ある者は信じませんでした。

25彼らは意見が合わなかったので、立ち去りました。パウロは一言、「聖霊は預言者イザヤを通して、私たちの先祖によくもこう語られました。

26『この民のところに行って言え。『汝らは聞いても理解せず、見ても、悟らないであろう。』

27この民の心は鈍くなり、耳は聞こえなくなり、目は閉じている。それは、彼らが目で見、耳で聞き、心で悟って悔い改め、わたしが彼らを癒すことのないためである。

28 だから、神の救いは異邦人に送られ、彼らはそれを聞くことになるということを、あなたがたはよく知っていなさい。

29 使徒行伝 パウロがこれらのことを語り終えると、ユダヤ人たちは立ち去りながら、互いに激しく論じ合いました。[5]

30 パウロは自分の借りた家にまる二年間住み、自分のところに来る者をみな受け入れ、

31 神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストについて教え、全くの確信をもって語ったのでだれもそれをやめさせることはできませんでした。



[1] I found he had done nothing deserving of death

[2] Κα τατα επόντος ατο,

[4] we had much work to come by the boat(口語)

[5] Act 28:29  パウロがこれらのことを述べ終ると、ユダヤ人らは、互に論じ合いながら帰って行った。〕(口語)


使徒行伝第1-3章 公認本分

Chaptor1-3 

テオフィロスへの序文

1テオフィロス様、私は以前、イエスが行い、教え始めたすべてのことについて語りました。

2イエスが、聖霊によってご自身が選んだ使徒たちに戒めを与えた後、天に上げられた日までのことです。

3イエスは、受難の後、40日にわたってしばしば使徒たちにご自分が生きていることを、多くの確実な証拠によって示され、神の王国に関することを語られました。

4そして、[1]彼らに(食事をしている時)、一緒に集まってエルサレムを離れず、御父の約束を待つようにと命じられました。それは、「汝らは私から聞いていた通りに

5ヨハネは確かに水でバプテスマを授けたが、汝らは間もなく聖霊でバプテスマを受けるであろう。」と。

6そこで、彼らは集まってイエスに尋ねました。「主よ、あなたはこの時にイスラエルに王国を回復されるのですか。」 

7イエスは彼らに言われました。「父がご自分の権威に委ねておられる時や時期を知ることは、汝らの務めではない。

8しかし、聖霊が汝らに臨むとき、汝らは力を受け、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となるであろう。」

9イエスはこれらのことを語り終えると、彼らが見ているうちに天に上げられ、雲が彼を包み、彼らの目から見えなくなりました。 

10イエスが上って行かれるとき、彼らが天を見つめていると、見よ、白い衣を着た二人の人が彼らのそばに立っていました。 

11彼らはこう言いました。「ガリラヤの人たちよ、なぜ天を仰いで立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります。」

12それから彼らは、オリーブ山からエルサレムに帰りました。そこはエルサレムから安息日に許可されている距離です。

13そして彼らは中に入って、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの兄弟ユダが泊まっている家の屋上に上がりました。

14これらの人々はみな、婦人たち、イエスの母マリア、イエスの兄弟たちとともに、心を合わせて祈りと[2]懇願を続けていました。

15そのころ、ペテロは弟子たちの真ん中に立って、こう言いました。(合わせて百二十人ほどいました)

16兄弟たちよ、この聖書の言葉は、イエスを捕らえた者たちの手引きであったユダについて、聖霊がダビデの口を通して以前語った言葉が、必ず実現しなければならなかったことです。

17ユダは私たちとともに数えられ、この務めの一部を受けていたからです。

ん18(この男は、不義の報酬で畑を買ったが、まっさかさまに落ちて、真ん中で裂け、はらわたがみな流れ出てしまいました。)

19そして、そのことは、エルサレムに住むすべての人に知れ渡ったので、その畑は彼らの言葉でアケルダマ、すなわち血の畑と呼ばれています。

20詩篇には、「その住まいは荒れ果て、そこに住む者はいなくなれ。そして、その職務はほかの者に任せよ。」と書いてあります。

21 ですから、主イエスが私たちの間に出入りしておられた間、いつも私たちと行動を共にしていたこれらの人のうち、 

22 ひとりを任命して、ヨハネのバプテスマの時から始まって、私たちから引き上げられたその日までを、私たちとともに主の復活の証人とさせなければなりません。 

23 そこで彼らは、バルサバと呼ばれ、またの名をユストと呼ばれていたヨセフと、マティアのふたりを指名しました。

24 彼らは祈って言いました、「すべての人の心をご存じである主よ、あなたはこのふたりのうちのどちらをお選びになるのか、お示しください。

25 ユダは[3]罪を犯して使徒の職から落ち、自分の行く場所に行くことになったのですが、どちらがその後の職務を継がせるかお示しください」。 

26 そこで彼らはくじを引くと。くじはマティアに当たり、彼は十一人の使徒とともに数えられました。

2章 

1さて、ペンテコステの日が満ちると、彼らはみな[4]心を一つにして同じ場所に集まっていました。 

2すると突然、激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家全体に響き渡り、

3また、[5]炎のような分かれた舌が彼らの上に現れ、ひとりひとりの上にとどまりました。 4そして、彼らはみな聖霊に満たされて、御霊が語らせるとおりに、ほかの国々の言葉で話し始めました。

5エルサレムには、天下のあらゆる国から来た敬虔な人々が住んでいたのですが、 

6この物音が響き渡ると、群衆が集まって来て、それぞれが自分の国の言葉で話しているのを聞いて、あっけにとられました。 

7皆は驚き怪しんで互いに言いました。「見よ、この人たちは皆ガリラヤ人ではないか。 8それなのに、どうして私たちは、自分の生まれ​​故郷の言葉で話しているのを聞くのか。 

9私たちの中には、パルティア人、メディア人、エラム人、メソポタミア、ユダヤ、カパドキヤ、ポントス、アジアに住む人々、

10フリギア、パンフィリア、エジプト、クレネ周辺のリビア地方に住む人々、ローマから旅で来ている人、ユダヤ人と改宗者、 

11クレタ人、アラビア人、彼らが私たちの国の言葉で神のすばらしいわざを話すのを聞いているのだ。」 

12皆はまどって互いに言い合いました。「これはいったい、どういうことか。」 

13また、あざ笑う者たちは言いました。「この人たちは新しいぶどう酒に酔っているのだ。」14しかしペテロは11人とともに立ち上がり、声を張り上げて彼らに言いました。「ユダヤの人々、およびエルサレムに住むすべての人々よ、このことを知っておき、わたしの言葉に耳を傾けなさい。

15彼らは酔っているのではない、あなたがたが考えているように、今は午後三時です。16これは預言者ヨエルによってこう語られたことなのです。17『終わりの[6]日々に、わたしはわたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたがたの息子、娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見る。

18その日、わたしはわたしの男女のしもべたちの上にわたしの霊を注ごう。すると、彼らは預言するであろう。

19わたしは上は天に不思議なわざを、下は地にしるしを示す。血と火と煙を見せよう。

20主の大いなる輝かしい日が来る前に、太陽は暗くなり、月は血に変わる。

21そして、主の名を呼ぶ者はだれでも救われるであろう。』

22イスラエルの人たちよ、これらの言葉を聞きなさい。ナザレのイエスは、あなたがたの間で、神が彼を通してあなたがたの間で行われた奇跡と不思議としるしによって、神に認められた人です。そのことは、あなたがた自身も知っているとおりです。

23しかし、神の定めた計画と予知によって引き渡されたイエスを、あなたがたは捕らえて悪者の手で十字架につけて殺してしまった。

24神は死の苦しみを解き放ち、彼をよみがえらせられた。彼が死に[7]とどまることはあり得なかったからです。

25ダビデは彼についてこう語っていますが、『わたしは主を常にわたしの目の前に見ていた。主はわたしの右にいて、わたしを揺り動かすことはない。

26それゆえ、わたしの心は喜び、わたしの舌は喜び、さらにわたしの肉体も希望に安らぐであろう。

27あなたはわたしの魂を陰府に捨て置かず、あなたの聖なる者を朽ち果てさせないであろう。28あなたはわたしに命の道を知らせ、あなたの顔でわたしを喜びで満たしてくださるであろう。』

29兄弟たちよ、族長ダビデについて率直に話します。彼は死んで葬られ、その墓は今日までわたしたちのところにあります。 

30 ダビデは預言者であり、神が彼に誓いを立てて、肉による彼の腰から出た者の中からキリストをよみがえらせ、彼の王座に着かせると知っていました。 

31 ダビデは、キリストの復活について、その魂は陰府に残されず、その肉は朽ち果てることがないと、前もって知っていました。 

32 神はこのイエスをよみがえらせました。私たちはみなその証人です。 

33 それゆえ、神の右に上げられ、父から約束された聖霊を受けて、あなたがたが今見聞きしているように、私たちに注がれたのです。

34 ダビデは天に昇ってはいないが、彼自身こう言っています。『主は私の主に言われた。『わたしの右に座していなさい。

35 わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは。』 

36それゆえ、イスラエルの全家は、あなたがたが十字架につけたあのイエスを、神が主またキリストとして立てたことを、はっきりと知るべきす。」

37彼らはこれを聞いて心を刺され、ペテロと他の使徒たちに言いました。「兄弟たちよ、私たちはどうしたらよいでしょうか。」 

38ペテロは彼らに言いました。「悔い改めなさい。そして、罪の赦しを得るために、イエス・キリストの名によって、あなたがたひとりひとりがバプテスマを受けなさい。そうすれば、聖霊の賜物を受けます。 

39この約束は、あなたがたと、あなたがたの子孫と、遠くにいるすべての人々、すなわち、私たちの神である主が召されるすべての人々に与えられているからです。」 

40そして、ペテロは、そのほか多くの言葉で証しし、勧めて言いました。「この邪悪な世代から自分たちを救いなさい。」

41 そこで、彼の言葉を[8]喜んで受け入れた人々はバプテスマを受け、その日のうちに約三千人の魂が彼らに加わりました。

42 そして彼らは使徒たちの教えと交わりを守り、パンを裂き、祈りをささげ続けました。43 そして、すべての人に恐れが起こり、使徒たちによって多くの不思議な業と奇跡が行われました。 

44 信者たちはみな一緒にいて、すべてのものを共有していました。 

45 そして、自分の財産や持ち物を売り、必要に応じてすべての人に分け与えました。 

46 そして、彼らは毎日心を一つにして神殿に集まり、家々でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をし、 

47 神を賛美し、すべての民から好意を持たれました。 そして主は救われる人々を毎日[9]教会に加えられました。

 

3

さて、ペテロとヨハネは、午後3時の祈りの時間に一緒に神殿に上って行くと、

2母の胎内から足の不自由な人が運ばれてきました。彼らは毎日、神殿の「美しい門」と呼ばれる門に彼を横たえ、神殿に入る人々に施しを求めていました。

3そして、ペテロとヨハネが神殿に入ろうとしているのを見て、施しを求めました。

4ペテロはヨハネと共に彼を見つめてこう言いました、「私たちを見なさい。」

5その人は何かもらえると思って、彼らに注意を払うと、

6ペテロは言いました。「銀や金は私にはないが、私が持っているものをあげよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、立ち上がって歩きなさい。」

7そして、彼の右手を取って起こすと、たちまち彼の足と[10]くるぶしの骨が強くなり、

8彼は跳び上がって立ち上がって歩きだし、彼らと共に神殿に入り、歩いたり、跳びはねたりして神を賛美したしました。

9そして、民衆は皆、彼が歩きながら神を賛美しているのを見て、 

10彼らは、彼が神殿の美しい門のところで施しを乞うて座っていた人だと知り、彼に起こったことに驚き、驚嘆しました。

11そして、癒された足の不自由な人がペテロとヨハネを抱きしめると、民衆は皆、大いに驚いてソロモンの廊下と呼ばれる所で彼らのところに駆け寄ってきました。 

12ペテロはそれを見て、民衆に答えました。「イスラエルの人たちよ、なぜこのことに驚くのですか。なぜ、私たちが自分の力や敬虔でこの人を歩かせたかのように、私たちをこんなにも熱心に見つめるのですか。 

13アブラハム、イサク、ヤコブの神、私たちの父祖の神は、

その子イエスに栄光を与えました。しかし、あなたがたは、ピラトが釈放しようと決めたとき、ピラトの前でイエスを拒み、引き渡してしまいました。 

14 そしてあなたがたは聖なる正しい方を否定し、殺人者を許してもらいたいと願い、 

15 命の君を殺しましたが、神はその方を死人の中からよみがえらせました。私たちはその証人です。 

16 そして、あなたがたが見て知っているこの人を、その名を信じる信仰によって強くしたのです。実に、彼に対する信仰が、あなたたち全員の前で、この完全な健康を彼に与えたのです。

17 さて、兄弟たちよ、あなたたちが無知のためにそうしたことを私は知っています。あなたたちの指導者たちもそうしたのです。 

18 しかし、神はすべての預言者の口を通して、キリストが苦しみを受けることを、あらかじめ示しておられたが、そのことを[11]キリストは成就されたのです 

19 だから、悔い改めて心を入れ替えなさい。そうすれば、主の御前から万物の更新の時に、あなたたちの罪が消し去られ、

20主は、あなたがたに以前から宣べ伝えられていたイエス・キリストを遣わされます。

21このイエスは、万物の[12]回復の時まで、彼は天に留めておかなければならない。それは神が世の初めから、すべての聖なる預言者たちの口を通して語ってこられたことなのです。 

22モーセは確かに[13]先祖たちに言いました。『あなたの神、主は、わたしのような預言者を、あなたの同胞の中から起こされる。その預言者があなたがたに告げることは、すべて聞き従わなければならない。 

23その預言者に聞き従わない者は、みな民の中から滅ぼされるであろう。』 

24また、サムエルからそれに続くすべての預言者たちも、語った者はみな、これらの日について預言しました。 

25あなたがたは預言者たちの子孫であり、神が私たちの先祖と結んだ契約の子孫です。神はアブラハムにこう言われました。あなたの子孫によって、地上のすべての民族が祝福される。」 26 神は、まずあなたがたのために御子イエスをよみがえらせ、あなたがた一人一人をその不義から引き離して祝福するために、この御子を遣わされたのです。



[1] 食事を共にしているとき(NU

[2] supplication

[3] Judas by transgression fell

[4] One accord in one place

[5] cloven tongues like as of fire

[6] in the last daysKJV)

終りの時には(口語)

[7] because it was not possible that he should be holden of it. (支配される:NU

 [8] 喜んで受けいれた者(NU:喜んでは無し))

[9] 教会KJV仲間に(NU)

[10]  くるぶしの骨がankle bonesKJ

[11] 神は・・成就なさったのである。

彼が(キリストが)成就された:he hath so fulfilled

[12]restitution of all things回復 (NU慰め:口語)

[13]  truly3

さて、ペテロとヨハネは、午後3時の祈りの時間に一緒に神殿に上って行くと、2母の胎内から足の不自由な人が運ばれてきました。

彼らは毎日、神殿の「美しい門」と呼ばれる門に彼を横たえ、神殿に入る人々に施しを求めていました。

3そして、ペテロとヨハネが神殿に入ろうとしているのを見て、施しを求めました。

4ペテロはヨハネと共に彼を見つめてこう言いました、「私たちを見なさい。」

5その人は何かもらえると思って、彼らに注意を払うと、

6ペテロは言いました。「銀や金は私にはないが、私が持っているものをあげよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、立ち上がって歩きなさい。」

7そして、彼の右手を取って起こすと、たちまち彼の足と[7]くるぶしの骨が強くなり、

8彼は跳び上がって立ち上がって歩きだし、彼らと共に神殿に入り、歩いたり、跳びはねたりして神を賛美したしました。

9そして、民衆は皆、彼が歩きながら神を賛美しているのを見て、 

10彼らは、彼が神殿の美しい門のところで施しを乞うて座っていた人だと知り、彼に起こったことに驚き、驚嘆しました。

11そして、癒された足の不自由な人がペテロとヨハネを抱きしめると、民衆は皆、大いに驚いてソロモンの廊下と呼ばれる所で彼らのところに駆け寄ってきました。 

12ペテロはそれを見て、民衆に答えました。「イスラエルの人たちよ、なぜこのことに驚くのですか。なぜ、私たちが自分の力や敬虔でこの人を歩かせたかのように、私たちをこんなにも熱心に見つめるのですか。 

13アブラハム、イサク、ヤコブの神、私たちの父祖の神は、その子イエスに栄光を与えた。与ました。しかし、あなたがたは、ピラトが釈放しようと決めたとき、ピラトの前でイエスを拒み、引き渡してしまいました。 

14 そしてあなたがたは聖なる正しい方を否定し、殺人者を許してもらいたいと願い、 

15 命の君を殺しましたが、神はその方を死人の中からよみがえらせました。私たちはその証人です。 

16 そして、あなたがたが見て知っているこの人を、その名を信じる信仰によって強くしたのです。実に、彼に対する信仰が、あなたたち全員の前で、この完全な健康を彼に与えたのです。

17 さて、兄弟たちよ、あなたたちが無知のためにそうしたことを私は知っています。あなたたちの指導者たちもそうしたのです。 

18 しかし、神はすべての預言者の口を通して、キリストが苦しみを受けることを、あらかじめ示しておられたが、そのことを[8]キリストは成就されたのです 

19 だから、悔い改めて心を入れ替えなさい。そうすれば、主の御前から万物の更新の時に、あなたたちの罪が消し去られ、

20主は、あなたがたに以前から宣べ伝えられていたイエス・キリストを遣わされます。21このイエスは、万物の[9]回復の時まで、彼は天に留めておかなければならない。それは神が世の初めから、すべての聖なる預言者たちの口を通して語ってこられたことなのです。 

22モーセは確かに[10]先祖たちに言いました。『あなたの神、主は、わたしのような預言者を、あなたの同胞の中から起こされる。その預言者があなたがたに告げることは、すべて聞き従わなければならない。 

23その預言者に聞き従わない者は、みな民の中から滅ぼされるであろう。』 

24また、サムエルからそれに続くすべての預言者たちも、語った者はみな、これらの日について預言しました。 

25あなたがたは預言者たちの子孫であり、神が私たちの先祖と結んだ契約の子孫です。神はアブラハムにこう言われました。あなたの子孫によって、地上のすべての民族が祝福される。」 26 神は、まずあなたがたのために御子イエスをよみがえらせ、あなたがた一人一人をその不義から引き離して祝福するために、この御子を遣わされたのです。



[1] One accord in one place

[2] cloven tongues like as of fire

[3] in the last daysKJV)

終りの時には(口語)

[4] because it was not possible that he should be holden of it. (支配される:NU

[5] 喜んで受けいれた者(NU:喜んでは無し))

[6] 教会KJV仲間に(NU)

[7]  くるぶしの骨がankle bonesKJ

[8] 神は・・成就なさったのである。

彼が(キリストが)成就された:he hath so fulfilled

[9]restitution of all things回復 (NU慰め:口語)

[10]  truly

umbered with the eleven apostles.

使徒行伝第13-15章 公認本分

13章 

1さて、アンティオキアの教会には、バルナバ、ニゲルと呼ばれるシメオン、キレネ人ルキオ、領主ヘロデとサウロのもとで育ったマナエンといった預言者や教師がいました。2彼らが主に仕え、断食していると、聖霊が「バルナバとサウロをわたしのために分け、わたしが召した働きを行わせなさい」と言われました。3彼らは断食し、祈り、彼らの上に手を置いてから、彼らを送り出しました。4そこで彼らは聖霊に遣わされてセレウキアに出発し、そこからキプロス島に船で渡りました。5サラミス島に着くと、ユダヤ人の会堂で神の言葉を宣べ伝えました。また、ヨハネを助手(口語)として迎えました。

6島を[1]通り抜けてパフォスに着くと、ユダヤ人で、バルイエスという名の魔術師で偽預言者に出会いました。7彼は、地方の総督セルギオ・パウロという賢者と一緒にいましたが、彼はバルナバとサウロを招いて、神の言葉を聞きたいと願いました。8しかし、魔術師エルマ(彼の名前は訳すとエルマとなる)が彼らに抵抗し、総督を信仰から引き離そうとしました。

9 そのとき、サウロ(別名パウロ)は聖霊に満たされ、彼を見つめて、

10 言いました。『ああ、あらゆる悪巧みと悪事とに満ちた、悪魔の子、すべての正義の敵。お前は主の正しい道を曲げることをやめないのか。

11 しかし今、主の手がお前の上にあり、お前は目が見えなくなり、しばらくの間太陽が見えない。』 するとたちまち、霧と暗やみが彼の上に降り注ぎました。彼は手を引いてくれる人を捜し回りました。

12 総督はこの出来事を見て、主の教えに驚いて信じました。13パウロとその一行はパフォスを出発してパンフィリアのペルガにつきました。ヨハネは彼らと別れてエルサレムに帰ってしまいました。 14しかし彼らはペルガを出発してピシデヤのアンティオキアに着き、安息日に会堂に入って座りました。 15律法と預言者の朗読が終わると、会堂の長たちは彼らに人をやって言いました。「兄弟たちよ、もし民に勧めの言葉があれば、お話し下さい。」 16 そこでパウロは立ち上がり、手で合図しながら言いました。「イスラエルの人たち、神を畏れる人たちよ、聞いてください。 17 このイスラエルの民の神は、私たちの先祖を選び、彼らがエジプトの地に寄留していたとき、彼らを高く上げ、大いなる御腕をもって、彼らをそこから導き出されました。18 そして、およそ四十年の間、神は彼らの荒野での習慣を容認されました。19 神はカナンの地で七つの国民を滅ぼしました後、くじによってその地を彼らに分け与えられました。 20 その後、預言者サムエルの時代まで、およそ四百五十年の間、神は彼らに士師を与えられました。 21 その後、彼らは王を欲したので、神はベニヤミン族のシスの子サウルを四十年の間彼らに与えられました。 22 神は彼を退けた後、彼らのためにダビデを王として立て、また彼に対して証言して言われました、『わたしはエッサイの子ダビデを見つけた。彼はわたしの心にかなう人であり、わたしの思いをことごとくかなえてくれるであろう。』 23 神は約束どおり、この人の子孫からイスラエルのために救い主イエスを立てられました。 24 ヨハネは、彼が来る前に、イスラエルのすべての人々に悔い改めのバプテスマを宣べ伝えていました。 25 ヨハネは、その使命を終えたとき、こう言いました。『あなたがたは、わたしをだれだと思いますか。わたしはその方ではない。しかし、見よ、わたしのあとに来られる方がおられる。わたしはその方の足の履物を解く値打ちもない。』26兄弟たち、アブラハムの子孫の方々、あなたがたのうち神を畏れる人たち、この救いのことばはあなたがたに送られたのです。27エルサレムに住む人々とその指導者たちは、イエスを認めないで、イエスを罪に定めたので、安息日ごとに読まれる預言者たちの声を成就させたのです。 28 イエスに死の理由は何も見つからなかったが、彼らはピラトに、イエスを殺すよう願いました。 29 イエスについて書いてあったことをすべて成就させた後、彼らはイエスを木から降ろし、墓に納めました。 30 しかし、神はイエスを死人の中からよみがえらせました。 31 イエスは、ガリラヤからエルサレムにイエスと共に上って来た人々に、多くの日の間現れました。彼らは民衆に対するイエスの証人なのです。 32 私たちはあなた方に喜ばしい知らせ[2]を伝えます。神が先祖たちになされた約束を、 33 神がその子孫である私たちに果たして下さり、イエスをよみがえらせてくださったのです。それは、詩篇第二篇にも書いてあるとおりです。『あなたはわたしの子、きょう、わたしはあなたを生んだ。』」 34 イエスを死人の中からよみがえらせ、もはや朽ち果てないようにされたことについて、神はこう言われました。35 『あなたは、あなたの聖なる方が朽ち果てることを許されない。』 36ダビデは、神の意志によって自分の世代に仕えた後、眠りにつき、先祖たちと共に葬られ、朽ち果てました。 37しかし、神がよみがえらせた方は、朽ち果てることがありませんでした。38兄弟たちよ、よく知ってください。この人によって罪の赦しがあなたがたちに宣べ伝えられているのです。 39信じる者は皆、この人によって義とされます。モーセの律法は、あなたたちは義とされ得なかったすべてのことから、義とされるのです。

40ですから、預言者たちによって語られていることが、あなたたちに起こらないように気をつけなさい。

41見よ、汝ら軽んじる者よ、驚け、そして滅びよ。わたしは汝らの時代に一つのわざを行う。それは、たとえ人が汝らに告げても、汝らは決して信じないわざである。

42ユダヤたちが[3]会堂から出て行くと、異邦人は次の安息日にこの言葉が自分たちに宣べ伝えられるよう懇願しました。

43会衆が解散すると、多くのユダヤ人と改宗者たちがパウロとバルナバについて行きました。彼らは彼らに語りかけ、神の恵みにとどまるよう説き勧めしました。

44次の安息日には、ほとんど全市が神の言葉を聞こうとして集まりました。

45しかし、ユダヤ人たちは群衆を見てねたみに満たされ、パウロの語ることに反対し、冒涜しました。46そこでパウロとバルナバは勇気を出して言いました。「神の言葉はまずあなたたちに語られるべきだった。しかしあなたたちがそれを退け、永遠の命にふさわしくない者なってしまっているので、見よ、私たちは異邦人のほうに向かうことにします。」

47主はこう命じておられる。『わたしはあなたを立てて異邦人の光とし、地の果てにまで救いをもたらす者とする。』」

48異邦人はこれを聞いて喜び、主の言葉を讃美し、永遠の命に定められた者はみな信じました。

49主の言葉は全地方に広まりました。

50しかしユダヤ人たちは、敬虔で立派な婦人や町の有力者たちを扇動してパウロとバルナバを迫害し、二人を地方から追い出させました。51しかし彼らは二人に対して足のちりを払い落として、イコニオムにつきました。52弟子たちは喜びと聖霊に満たされました。

 

14章 

1イコニオムで、二人は一緒にユダヤ人の会堂に入り、話をしたので、ユダヤ人もギリシャ人も大勢の人が信じましたが、2しかし、信じないユダヤ人たちは異邦人を扇動し、兄弟たちに対して悪意を抱かせました。

3それでも彼らは長い間留まって主について大胆に語りました。主は、その恵みの言葉を証して、彼らの手によってしるしや不思議な業を行わせました。4 しかし、町の群衆は二分され、一部はユダヤ人の側に、一部は使徒たちの側につきました。5 すると、異邦人とユダヤ人の指導者たちが、使徒たちを侮辱し、石打ちにしようとしたので、 6 彼らはそれに気づいて、ルカオニアの町、リストラとデルベ、およびその周囲の地方に逃げ、

7 そこで福音を宣べ伝えました。8さて、ルステラには、母の胎内から足が不自由で、一度も歩いたことのない、足の不自由な人が座っていましたが、

9 この人がパウロの話を聞き、じっと彼を見つめ、彼が治癒する信仰を持っているのを悟り、10 彼は大声で、「自分の足でまっすぐに立ちなさい」と言いました。すると、彼は跳びはねて歩き出しました。11 人々はパウロのしたことを見て、声を張り上げ、リカオニア語で「神々が人間の姿をとって私たちのところに下って来た」と言いました。12そこで、彼らはバルナバをユピテルと呼び、パウロをメルクリウスと呼びました。彼が主に語ったからです。13 すると、彼らの町の前にいたユピテルの祭司が、門に雄牛と花輪を持って来て、人々と共に犠牲を捧げようとしました。

14使徒バルナバとパウロはこれを聞いて、着物を裂き、群衆の中に駆け込んで叫びました。15「皆さん、なぜこのようなことをするのですか。私たちもあなた方と同じ[4]情熱的な人間です。私たちは、あなた方に、これらのむなしいことをやめて、生ける神に立ち返るようにと説いているのです。生ける神は天と地と海と、その中にあるすべてのものを造られた方なのです。

16神は、かつてはすべての国々がそれぞれの道を歩くままにされていました。17しかし、神は善をはかってくださり、天から雨を降らせ、実りの季節を与え、食物と喜びで私たちの心を満たしてくださったことによって、ご自身を証しなさったのです。」18そして、これらの言葉で、彼らは、自分たちに犠牲を捧げてはいけないと、民衆をやっとのことでとどめまさせました。19 すると、アンティオキアとイコニオムからユダヤ人たちがやって来て、群衆を説き伏せ、パウロを石打ちにして、死んだものと思って町の外に引きずり出しました。 20 しかし、弟子たちがパウロを取り囲んで立っていると、パウロは立ち上がって町に入り、翌日、バルナバとともにデルベへ出発しました。21 彼らはその町で福音を宣べ伝え、多くの人を教えた後、再びリストラ、イコニオム、アンティオキアに帰って行きました。

22 彼らは弟子たちの[5]魂を強め、信仰を持ち続けるように、また、私たちが神の国に入るには、多くの苦難を経なければならないと説き勧めました。

23 そして、各教会で彼らに長老を任命し、断食して祈った後、彼らが信じている主に彼らをゆだねました。24そして、彼らはピシデヤを通ってパンフィリアにつきました。25そして、ペルガで御言葉を宣べ伝えてから、アタリヤに下って行き、 26アンティオキアに船で向かいました。彼らが今なし終った働きのために、神の祝福を受けて送り出されたのは、このアンテオケからでありました。 27そして、彼らは到着して教会の人々を集め、神が彼らと共になさったことすべてと、神が異邦人に信仰の扉を開いたことを語りました。28そして、彼らはそこで弟子たちと共に長い間滞在しました。

 

 

15章 

1さて、ユダヤから下って来たある人たちが兄弟たちに、「モーセの慣例に従って割礼を受けなければ、救われることはできない」と教えて言いました。

2パウロとバルナバは彼らと少なからぬ意見の相違があって、論争を交わしたので、パウロとバルナバ、および他の何人かがこの問題についてエルサレムの使徒や長老たちのもとに上って行くことにしました。

3彼らは教会に送られて、フェニキアとサマリアを通りながら異邦人の改宗を告げ知らせ、すべての兄弟たちに大きな喜びを与えました。

4エルサレムに着くと、教会と使徒や長老たちに迎えられ、神が彼らと共になさったことをすべて告げ知らせました。5しかし、パリサイ派の信者たちのある人々が立ち上がり、彼らに割礼を施し、モーセの律法を守るように命じる必要があると主張しました。6使徒たちと長老たちは、この件について検討するために集まりました。 7そして、激しい論争があったのち、ペテロが立ち上って、彼らに言いました。「兄弟たち、あなたがたも知っているとおり、神は、わたしの口を通して異邦人が福音の言葉を聞いて信じるように、ずいぶん前にわたしたちから選びをなさいました選びなさいました 8人の心を知っておられる神は、わたしたちに聖霊を与えてくださったのと同じように、彼らにも聖霊を与えて、彼らに証しされました。 9そして、わたしたちと彼らの間に差別を設けず、信仰によって彼らの心をきよめてくださいました。 10それなのに、なぜ、わたしたちの先祖もわたしたちも負うことのできなかったくびきを、弟子たちの首にかけようとして、神を試みるのですか。 11私たちは、私たちと同じように、彼らも主イエス・キリストの恵みによって救われると信じています。」12すると、群衆は皆黙って、バルナバとパウロが、神が彼らを通して異邦人の間に行われた奇跡と不思議を語るのを聞き入ました。13 そして、ふたりが黙った時、ヤコブは答えてこう言いました。「皆さん、そして兄弟たちよ、わたしに聞いてください。

15 この言葉については、預言者たちの言葉も同意しています。すなわち、こう書いてあるのです。16 『この事の後、わたしは帰って来る。そして、倒れたダビデの幕屋を再建し、わたしはその廃墟を再建しよう。そして、それを立て直そう。17 それは、残っている人々が主を捜し求めるためであり、わたしの名で呼ばれている諸国民たちでもである。」これら全てのことをなさった主が言われる。17 それは、残っている人々が主を捜し求めるためであり、わたしの名で呼ばれている諸国民たちでもである。これら全てのことをなさった主が言われる。18神は、ご自分のみわざを永遠の昔からご存知である』。19こういうわけで、わたしの判断では、諸国民の中から神に帰している人たちに、わずらいをかけるべきではありません。

20しかし、偶像によって汚れた物と、不道徳と、絞殺されたものと、血とを控えるように、彼らに書き送りましょう。21 古い時代から、どの町にもモーセの律法を宣べ伝える者がいて、安息日ごとにそれを諸会堂で朗読するならわしですから」。

22 そして、[8]それは使徒たち、長老たちを喜ばせ[6]、教会全体とともに彼らの中から選ばれた人々、バルサバとも呼ばれているユダと、シラスという、兄弟たちの中で指導的な立場の人々を、アンテオケに派遣することにしましました。

23そして、彼らは次のように手紙を書きました。「使徒と長老たち、兄弟たちは、アンティオキア、シリア、キリキアにいる異邦人の兄弟たちに、あいさつを送ります。

24私たちから行ったある人たちが、あなたたちを悩ませ、あなたたちの魂を惑わして、『あなたたちは割礼を受け、律法を守らなければならない』[7]と言ったと聞きましたが、私たちはそのような指示を彼らに与えていません。

25私たちは心を一つにして集まり、私たちの(愛する)バルナバとパウロ[8]とともに、選ばれた人々をあなたたちのところに派遣することに決めました。26彼らは私たちの主イエス・キリストの名のために命を危険にさらした人たちです。 27 そこで、私たちはユダとシラスを遣わしました。彼らも、同じことを口頭であなた方に告げるでしょう。28 聖霊と私たちは、これらの必要なことのほかは、あなた方に何の重荷も負わせないことを良しとしました。29 すなわち、偶像に供えた肉、血、絞め殺したもの、不品行を避けることです。これらを避けるなら、あなた方はそれで結構です。それでは。』30  さて、一行は人々に見送られて、アンテオケに下って行き、会衆を集めて、その書面を手渡しました。 31  人々はそれを読んで、その勧めの言葉をよろこびました。 32  ユダとシラスとは共に預言者であったので、多くの言葉をもって兄弟たちを励まし、また力づけました。

33  ふたりはしばらくそこに滞在した後、兄弟たちから旅の平安を祈られて、見送りを受けて自分たちを派遣した人々のところに帰って行きました。

[9]34  しかし、シラスだけは、引きつづきとどまることにしました。

35  パウロとバルナバとはアンテオケに滞在をつづけて、ほかの多くの人たちと共に、主の言葉を教えかつ宣べ伝え続けました。36  幾日かの後、パウロはバルナバに言いました、「さあ、前に主の言葉を伝えたすべての町々にいる兄弟たちを、また訪問して、みんながどうしているかを見てこようではないか」。 37  そこで、バルナバはマルコというヨハネも一緒に連れて行くつもりでした。 38しかし、パウロは、前にパンフリヤで一行から離れて、働きを共にしなかったような者は、連れて行かないがよいと考えました。 39  こうして激論が起り、その結果ふたりは互に互いに別れ、バルナバはマルコを連れてクプロに渡って行き、 40  パウロはシラスを選び、兄弟たちから主の恵みにゆだねられて、出発しました。 41  そしてパウロは、シリヤ、キリキヤの地方をとおって、諸教会を力づけました。



[1] 全体を:口語、NUKJなし

[2] 喜ばしい知らせ

[3] ユダヤたちが(NU)二人が(口語)

[4] NU:無し

[5] Confirming the souls of the disciple

[6] それは使徒たち、長老たちを喜ばせ(TR

[7] 『あなたたちは割礼を受け、律法を守らなければならない』(TR

[8] バルナバとパウロ(TR):愛するはない

[9] Act 15:34  しかし、シラスだけは、引きつづきとどまることにしました