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2025年10月6日月曜日

使徒行伝第1-3章 公認本分

Chaptor1-3 

テオフィロスへの序文

1テオフィロス様、私は以前、イエスが行い、教え始めたすべてのことについて語りました。

2イエスが、聖霊によってご自身が選んだ使徒たちに戒めを与えた後、天に上げられた日までのことです。

3イエスは、受難の後、40日にわたってしばしば使徒たちにご自分が生きていることを、多くの確実な証拠によって示され、神の王国に関することを語られました。

4そして、[1]彼らに(食事をしている時)、一緒に集まってエルサレムを離れず、御父の約束を待つようにと命じられました。それは、「汝らは私から聞いていた通りに

5ヨハネは確かに水でバプテスマを授けたが、汝らは間もなく聖霊でバプテスマを受けるであろう。」と。

6そこで、彼らは集まってイエスに尋ねました。「主よ、あなたはこの時にイスラエルに王国を回復されるのですか。」 

7イエスは彼らに言われました。「父がご自分の権威に委ねておられる時や時期を知ることは、汝らの務めではない。

8しかし、聖霊が汝らに臨むとき、汝らは力を受け、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となるであろう。」

9イエスはこれらのことを語り終えると、彼らが見ているうちに天に上げられ、雲が彼を包み、彼らの目から見えなくなりました。 

10イエスが上って行かれるとき、彼らが天を見つめていると、見よ、白い衣を着た二人の人が彼らのそばに立っていました。 

11彼らはこう言いました。「ガリラヤの人たちよ、なぜ天を仰いで立っているのですか。あなたがたを離れて天に上げられたこのイエスは、天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で、またおいでになります。」

12それから彼らは、オリーブ山からエルサレムに帰りました。そこはエルサレムから安息日に許可されている距離です。

13そして彼らは中に入って、ペテロ、ヤコブ、ヨハネ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの兄弟ユダが泊まっている家の屋上に上がりました。

14これらの人々はみな、婦人たち、イエスの母マリア、イエスの兄弟たちとともに、心を合わせて祈りと[2]懇願を続けていました。

15そのころ、ペテロは弟子たちの真ん中に立って、こう言いました。(合わせて百二十人ほどいました)

16兄弟たちよ、この聖書の言葉は、イエスを捕らえた者たちの手引きであったユダについて、聖霊がダビデの口を通して以前語った言葉が、必ず実現しなければならなかったことです。

17ユダは私たちとともに数えられ、この務めの一部を受けていたからです。

ん18(この男は、不義の報酬で畑を買ったが、まっさかさまに落ちて、真ん中で裂け、はらわたがみな流れ出てしまいました。)

19そして、そのことは、エルサレムに住むすべての人に知れ渡ったので、その畑は彼らの言葉でアケルダマ、すなわち血の畑と呼ばれています。

20詩篇には、「その住まいは荒れ果て、そこに住む者はいなくなれ。そして、その職務はほかの者に任せよ。」と書いてあります。

21 ですから、主イエスが私たちの間に出入りしておられた間、いつも私たちと行動を共にしていたこれらの人のうち、 

22 ひとりを任命して、ヨハネのバプテスマの時から始まって、私たちから引き上げられたその日までを、私たちとともに主の復活の証人とさせなければなりません。 

23 そこで彼らは、バルサバと呼ばれ、またの名をユストと呼ばれていたヨセフと、マティアのふたりを指名しました。

24 彼らは祈って言いました、「すべての人の心をご存じである主よ、あなたはこのふたりのうちのどちらをお選びになるのか、お示しください。

25 ユダは[3]罪を犯して使徒の職から落ち、自分の行く場所に行くことになったのですが、どちらがその後の職務を継がせるかお示しください」。 

26 そこで彼らはくじを引くと。くじはマティアに当たり、彼は十一人の使徒とともに数えられました。

2章 

1さて、ペンテコステの日が満ちると、彼らはみな[4]心を一つにして同じ場所に集まっていました。 

2すると突然、激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家全体に響き渡り、

3また、[5]炎のような分かれた舌が彼らの上に現れ、ひとりひとりの上にとどまりました。 

4そして、彼らはみな聖霊に満たされて、御霊が語らせるとおりに、ほかの国々の言葉で話し始めました。

5エルサレムには、天下のあらゆる国から来た敬虔な人々が住んでいたのですが、 

6この物音が響き渡ると、群衆が集まって来て、それぞれが自分の国の言葉で話しているのを聞いて、あっけにとられました。 

7皆は驚き怪しんで互いに言いました。「見よ、この人たちは皆ガリラヤ人ではないか。  

8それなのに、どうして私たちは、自分の生まれ​​故郷の言葉で話しているのを聞くのか。 

9私たちの中には、パルティア人、メディア人、エラム人、メソポタミア、ユダヤ、カパドキヤ、ポントス、アジアに住む人々、

10フリギア、パンフィリア、エジプト、クレネ周辺のリビア地方に住む人々、ローマから旅で来ている人、ユダヤ人と改宗者、 

11クレタ人、アラビア人、彼らが私たちの国の言葉で神のすばらしいわざを話すのを聞いているのだ。」 

12皆はまどって互いに言い合いました。「これはいったい、どういうことか。」 

13また、あざ笑う者たちは言いました。「この人たちは新しいぶどう酒に酔っているのだ。」

14しかしペテロは11人とともに立ち上がり、声を張り上げて彼らに言いました。「ユダヤの人々、およびエルサレムに住むすべての人々よ、このことを知っておき、わたしの言葉に耳を傾けなさい。

15彼らは酔っているのではない、あなたがたが考えているように、今は午後三時です。 

16これは預言者ヨエルによってこう語られたことなのです。

17『終わりの[6]日々に、わたしはわたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたがたの息子、娘は預言し、若者は幻を見、老人は夢を見る。

18その日、わたしはわたしの男女のしもべたちの上にわたしの霊を注ごう。すると、彼らは預言するであろう。

19わたしは上は天に不思議なわざを、下は地にしるしを示す。血と火と煙を見せよう。

20主の大いなる輝かしい日が来る前に、太陽は暗くなり、月は血に変わる。

21そして、主の名を呼ぶ者はだれでも救われるであろう。』

22イスラエルの人たちよ、これらの言葉を聞きなさい。ナザレのイエスは、あなたがたの間で、神が彼を通してあなたがたの間で行われた奇跡と不思議としるしによって、神に認められた人です。そのことは、あなたがた自身も知っているとおりです。

23しかし、神の定めた計画と予知によって引き渡されたイエスを、あなたがたは捕らえて悪者の手で十字架につけて殺してしまった。

24神は死の苦しみを解き放ち、彼をよみがえらせられた。彼が死に[7]とどまることはあり得なかったからです。

25ダビデは彼についてこう語っていますが、『わたしは主を常にわたしの目の前に見ていた。主はわたしの右にいて、わたしを揺り動かすことはない。

26それゆえ、わたしの心は喜び、わたしの舌は喜び、さらにわたしの肉体も希望に安らぐであろう。

27あなたはわたしの魂を陰府に捨て置かず、あなたの聖なる者を朽ち果てさせないであろう。28あなたはわたしに命の道を知らせ、あなたの顔でわたしを喜びで満たしてくださるであろう。』

29兄弟たちよ、族長ダビデについて率直に話します。彼は死んで葬られ、その墓は今日までわたしたちのところにあります。 

30 ダビデは預言者であり、神が彼に誓いを立てて、肉による彼の腰から出た者の中からキリストをよみがえらせ、彼の王座に着かせると知っていました。 

31 ダビデは、キリストの復活について、その魂は陰府に残されず、その肉は朽ち果てることがないと、前もって知っていました。 

32 神はこのイエスをよみがえらせました。私たちはみなその証人です。 

33 それゆえ、神の右に上げられ、父から約束された聖霊を受けて、あなたがたが今見聞きしているように、私たちに注がれたのです。

34 ダビデは天に昇ってはいないが、彼自身こう言っています。『主は私の主に言われた。『わたしの右に座していなさい。

35 わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは。』 

36それゆえ、イスラエルの全家は、あなたがたが十字架につけたあのイエスを、神が主またキリストとして立てたことを、はっきりと知るべきす。」

37彼らはこれを聞いて心を刺され、ペテロと他の使徒たちに言いました。「兄弟たちよ、私たちはどうしたらよいでしょうか。」 

38ペテロは彼らに言いました。「悔い改めなさい。そして、罪の赦しを得るために、イエス・キリストの名によって、あなたがたひとりひとりがバプテスマを受けなさい。そうすれば、聖霊の賜物を受けます。 

39この約束は、あなたがたと、あなたがたの子孫と、遠くにいるすべての人々、すなわち、私たちの神である主が召されるすべての人々に与えられているからです。」 

40そして、ペテロは、そのほか多くの言葉で証しし、勧めて言いました。「この邪悪な世代から自分たちを救いなさい。」

41 そこで、彼の言葉を[8]喜んで受け入れた人々はバプテスマを受け、その日のうちに約三千人の魂が彼らに加わりました。

42 そして彼らは使徒たちの教えと交わりを守り、パンを裂き、祈りをささげ続けました。

43 そして、すべての人に恐れが起こり、使徒たちによって多くの不思議な業と奇跡が行われました。 

44 信者たちはみな一緒にいて、すべてのものを共有していました。 

45 そして、自分の財産や持ち物を売り、必要に応じてすべての人に分け与えました。 

46 そして、彼らは毎日心を一つにして神殿に集まり、家々でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をし、 

47 神を賛美し、すべての民から好意を持たれました。 そして主は救われる人々を毎日[9]教会に加えられました。

 

3

さて、ペテロとヨハネは、午後3時の祈りの時間に一緒に神殿に上って行くと、

2母の胎内から足の不自由な人が運ばれてきました。彼らは毎日、神殿の「美しい門」と呼ばれる門に彼を横たえ、神殿に入る人々に施しを求めていました。

3そして、ペテロとヨハネが神殿に入ろうとしているのを見て、施しを求めました。

4ペテロはヨハネと共に彼を見つめてこう言いました、「私たちを見なさい。」

5その人は何かもらえると思って、彼らに注意を払うと、

6ペテロは言いました。「銀や金は私にはないが、私が持っているものをあげよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、立ち上がって歩きなさい。」

7そして、彼の右手を取って起こすと、たちまち彼の足と[10]くるぶしの骨が強くなり、

8彼は跳び上がって立ち上がって歩きだし、彼らと共に神殿に入り、歩いたり、跳びはねたりして神を賛美したしました。

9そして、民衆は皆、彼が歩きながら神を賛美しているのを見て、 

10彼らは、彼が神殿の美しい門のところで施しを乞うて座っていた人だと知り、彼に起こったことに驚き、驚嘆しました。

11そして、癒された足の不自由な人がペテロとヨハネを抱きしめると、民衆は皆、大いに驚いてソロモンの廊下と呼ばれる所で彼らのところに駆け寄ってきました。 

12ペテロはそれを見て、民衆に答えました。「イスラエルの人たちよ、なぜこのことに驚くのですか。なぜ、私たちが自分の力や敬虔でこの人を歩かせたかのように、私たちをこんなにも熱心に見つめるのですか。 

13アブラハム、イサク、ヤコブの神、私たちの父祖の神は、

その子イエスに栄光を与えました。しかし、あなたがたは、ピラトが釈放しようと決めたとき、ピラトの前でイエスを拒み、引き渡してしまいました。 

14 そしてあなたがたは聖なる正しい方を否定し、殺人者を許してもらいたいと願い、 

15 命の君を殺しましたが、神はその方を死人の中からよみがえらせました。私たちはその証人です。 

16 そして、あなたがたが見て知っているこの人を、その名を信じる信仰によって強くしたのです。実に、彼に対する信仰が、あなたたち全員の前で、この完全な健康を彼に与えたのです。

17 さて、兄弟たちよ、あなたたちが無知のためにそうしたことを私は知っています。あなたたちの指導者たちもそうしたのです。 

18 しかし、神はすべての預言者の口を通して、キリストが苦しみを受けることを、あらかじめ示しておられたが、そのことを[11]キリストは成就されたのです 

19 だから、悔い改めて心を入れ替えなさい。そうすれば、主の御前から万物の更新の時に、あなたたちの罪が消し去られ、

20主は、あなたがたに以前から宣べ伝えられていたイエス・キリストを遣わされます。

21このイエスは、万物の[12]回復の時まで、彼は天に留めておかなければならない。それは神が世の初めから、すべての聖なる預言者たちの口を通して語ってこられたことなのです。 

22モーセは確かに[13]先祖たちに言いました。『あなたの神、主は、わたしのような預言者を、あなたの同胞の中から起こされる。その預言者があなたがたに告げることは、すべて聞き従わなければならない。 

23その預言者に聞き従わない者は、みな民の中から滅ぼされるであろう。』 

24また、サムエルからそれに続くすべての預言者たちも、語った者はみな、これらの日について預言しました。 

25あなたがたは預言者たちの子孫であり、神が私たちの先祖と結んだ契約の子孫です。神はアブラハムにこう言われました。あなたの子孫によって、地上のすべての民族が祝福される。」 26 神は、まずあなたがたのために御子イエスをよみがえらせ、あなたがた一人一人をその不義から引き離して祝福するために、この御子を遣わされたのです。



[1] 食事を共にしているとき(NU

[2] supplication

[3] Judas by transgression fell

[4] One accord in one place

[5] cloven tongues like as of fire

[6] in the last daysKJV)

終りの時には(口語)

[7] because it was not possible that he should be holden of it. (支配される:NU

 [8] 喜んで受けいれた者(NU:喜んでは無し))

[9] 教会KJV仲間に(NU)

[10]  くるぶしの骨がankle bonesKJ

[11] 神は・・成就なさったのである。

彼が(キリストが)成就された:he hath so fulfilled

[12]restitution of all things回復 (NU慰め:口語)

[13]  truly3

さて、ペテロとヨハネは、午後3時の祈りの時間に一緒に神殿に上って行くと、2母の胎内から足の不自由な人が運ばれてきました。

彼らは毎日、神殿の「美しい門」と呼ばれる門に彼を横たえ、神殿に入る人々に施しを求めていました。

3そして、ペテロとヨハネが神殿に入ろうとしているのを見て、施しを求めました。

4ペテロはヨハネと共に彼を見つめてこう言いました、「私たちを見なさい。」

5その人は何かもらえると思って、彼らに注意を払うと、

6ペテロは言いました。「銀や金は私にはないが、私が持っているものをあげよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、立ち上がって歩きなさい。」

7そして、彼の右手を取って起こすと、たちまち彼の足と[7]くるぶしの骨が強くなり、

8彼は跳び上がって立ち上がって歩きだし、彼らと共に神殿に入り、歩いたり、跳びはねたりして神を賛美したしました。

9そして、民衆は皆、彼が歩きながら神を賛美しているのを見て、 

10彼らは、彼が神殿の美しい門のところで施しを乞うて座っていた人だと知り、彼に起こったことに驚き、驚嘆しました。

11そして、癒された足の不自由な人がペテロとヨハネを抱きしめると、民衆は皆、大いに驚いてソロモンの廊下と呼ばれる所で彼らのところに駆け寄ってきました。 

12ペテロはそれを見て、民衆に答えました。「イスラエルの人たちよ、なぜこのことに驚くのですか。なぜ、私たちが自分の力や敬虔でこの人を歩かせたかのように、私たちをこんなにも熱心に見つめるのですか。 

13アブラハム、イサク、ヤコブの神、私たちの父祖の神は、その子イエスに栄光を与えた。与ました。しかし、あなたがたは、ピラトが釈放しようと決めたとき、ピラトの前でイエスを拒み、引き渡してしまいました。 

14 そしてあなたがたは聖なる正しい方を否定し、殺人者を許してもらいたいと願い、 

15 命の君を殺しましたが、神はその方を死人の中からよみがえらせました。私たちはその証人です。 

16 そして、あなたがたが見て知っているこの人を、その名を信じる信仰によって強くしたのです。実に、彼に対する信仰が、あなたたち全員の前で、この完全な健康を彼に与えたのです。

17 さて、兄弟たちよ、あなたたちが無知のためにそうしたことを私は知っています。あなたたちの指導者たちもそうしたのです。 

18 しかし、神はすべての預言者の口を通して、キリストが苦しみを受けることを、あらかじめ示しておられたが、そのことを[8]キリストは成就されたのです 

19 だから、悔い改めて心を入れ替えなさい。そうすれば、主の御前から万物の更新の時に、あなたたちの罪が消し去られ、

20主は、あなたがたに以前から宣べ伝えられていたイエス・キリストを遣わされます。21このイエスは、万物の[9]回復の時まで、彼は天に留めておかなければならない。それは神が世の初めから、すべての聖なる預言者たちの口を通して語ってこられたことなのです。 

22モーセは確かに[10]先祖たちに言いました。『あなたの神、主は、わたしのような預言者を、あなたの同胞の中から起こされる。その預言者があなたがたに告げることは、すべて聞き従わなければならない。 

23その預言者に聞き従わない者は、みな民の中から滅ぼされるであろう。』 

24また、サムエルからそれに続くすべての預言者たちも、語った者はみな、これらの日について預言しました。 

25あなたがたは預言者たちの子孫であり、神が私たちの先祖と結んだ契約の子孫です。神はアブラハムにこう言われました。あなたの子孫によって、地上のすべての民族が祝福される。」 26 神は、まずあなたがたのために御子イエスをよみがえらせ、あなたがた一人一人をその不義から引き離して祝福するために、この御子を遣わされたのです。



[1] One accord in one place

[2] cloven tongues like as of fire

[3] in the last daysKJV)

終りの時には(口語)

[4] because it was not possible that he should be holden of it. (支配される:NU

[5] 喜んで受けいれた者(NU:喜んでは無し))

[6] 教会KJV仲間に(NU)

[7]  くるぶしの骨がankle bonesKJ

[8] 神は・・成就なさったのである。

彼が(キリストが)成就された:he hath so fulfilled

[9]restitution of all things回復 (NU慰め:口語)

[10]  truly

umbered with the eleven apostles.

2025年10月3日金曜日

使徒行伝第27章

27章 済

パウロ、ローマへ向けて出航

 

1さて、私たちがイタリアへ航海することが決まると、

パウロと他の囚人たちは、アウグストゥスの部隊の[1]百人隊長ユリアスという人物に引き渡されました。

2そして、私たちはアドラミティオンの船に乗り込み、アジアの海岸を航海するつもりで出航しました。テサロニケのマケドニア人リスタルコという人物も同行していました。

3そして翌日、私たちはシドンに寄港しました。ユリアスはパウロを丁重に扱い、友人のところへ行って休養するのを許してくれました。

4そこから出航すると、風が逆だったので、キプロスの下を航海しました。5そして、キリキアとパンフィリアの海を渡り、リキアの町ミラに着きました。

6そこで百人隊長は、イタリアへ航海するアレクサンドリアの船を見つけ、私たちをそこに乗せました。

7 数日間、船の航海が遅く、風も吹かず、やっとクニドスの沖に着いたとき、私たちはクレタ島の下を通り、サルモネ島の向こう岸を航海しました。

8 やっとそこを通り過ぎて、美しい港と呼ばれる場所に着きました。その近くにラセアの町がありました。

 9 時間が経ち、断食期間が過ぎて航海が危険になったので、パウロは彼らに忠告して、

10 こう言いました。「皆さん、この航海は、積荷や船だけでなく、私たちの生命にも、大きな損害と損失をもたらすと、私は見ています。」

11 しかし、百人隊長は、パウロが語ったことよりも、船長や船主の言葉を信じました。

12 その港は冬を過ごすのに適していなかったので、ほとんどの人は、何とかしてフェニキアに着いてそこで冬を過ごすことができれば、そこから出発しようと主張しました。そこはクレタ島の港で、南西と北西に面しています。

13南風が静かに吹くと、この時とばかりと思ってそこから出航し、クレタ島の近くを航海しました。

14しかし、間もなく、ユーロクリュドンと呼ばれる暴風が向かい風として吹き始めました。

15船が風に巻き込まれ、風に耐えられなくなったので、私たちは流されるままにしました。

16そして、クラウダと呼ばれる島の下を航行し、私たちは船で多くの作業を行いましたわ。

17小舟を引き揚げ、船を補強する補助具を使いました。スルテスの洲に乗り上げるのを恐れ、帆をおろして流れるままにしました

18 嵐でひどく揺れたので、翌日、人々は積荷を捨てはじめて軽くしました。 

19 そして三日8目に、私たちは自分の手で船の装備を捨てました。

20 そして、何日も太陽も星も見えず、激しい嵐が私たちを襲ったので、私たちが助かるという望みは、その時すべて打ち砕かれました。

21 しかし、長い間、食事もしないでいましたが、パウロは彼らの真ん中に立って言いました。「皆さん、私の言うことを聞いていれば、クレテから出航して、このような損害や損失を被ることはなかったでしょう。

22 それで、今、私はあなた方に勧めます。あなた方の中で、船以外に命を失う人は一人もいないでしょうから。

23 というのは、私は天の神の使いに仕えているのですが、その使いが、今夜、私のそばに立って、

24 こう言いました。『パウロよ、恐れることはない。あなたは皇帝の前に引き出される。見よ、神はあなたと共に航海する者を皆あなたに与えておられる。』

25 ですから、皆さん、元気を出してください。私は、私に告げられたとおりに事が進むと神を信じているのです。

26 私たちはある島に漂着するに違いありません。」

 

マルタ島での難破

27 十四日目の夜になって、アドリア海を漂流しているうちに、真夜中ごろ、船員たちは、どこかの島に近づいたと思いました。

28 そして測深機で測ると、その深さは二十尋ありました。さらに少し進んでから、もう一度測深機で測ると、十五尋でした。

29 そこで、私たちが岩に打ち付けてしまうのではないかと恐れ、船尾から四つの錨を投げ出して、夜明けを待ちました。

30 船員たちは船から逃げようとして、船首から錨を投げ捨てるふりをして、小舟を海に降ろしました。

31 パウロは百人隊長と兵士たちに言いました。「この人たちが船にとどまっていなければ、あなたたちは助からない。」 32 そこで兵士たちは小舟の綱を切り、小舟を落とさせました。

 33 日が暮れようとしたので、パウロは皆に食事を取るように勧めて言いました。「今日は、何も食べずに十四日目です。

34 ですから、どうか食事を取ってください。これはあなたたちの健康のためです。あなたたちの頭から髪の毛一本も抜け落ちることはないでしょう。」 

35 こう言ってから、パウロはパンを取り、皆の前で神に感謝し、それを裂いて食べ始めました。

36それで皆元気になり、食物も食べました。

37船には全部で二百七十六人いました。

38十分に食べた後、船を軽くするために、小麦を海に投げ捨てました。

39夜が明けると、彼らはどこの陸地か分からなかったが、岸のある入り江を見つけました。そこに船を差し込めるなら、そこに船を差し入れようと思いました。

40 そこで、いかりを切り離して海に捨て、同時にかじの綱をゆるめ、風に前の帆をあげて、砂浜にむかって進みました。

41  ところが、潮流の流れ合う所に突き進んだため、舟を浅瀬に乗りあげてしまって、へさきがめり込んで動かなくなり、ともの方は激浪のためにこわれてしまいました。

42  兵卒たちは、囚人らが泳いで逃げるおそれがあるので、殺してしまおうとしましたが、

43  百卒長は、パウロを救いたいと思って、その意図をしりぞけ、泳げる者はまず海に飛び込んで陸に行き、

44  その他の者は、板や舟の破片に乗って行くように命じました。こうして、全部の者が上陸して救われたのです。



[1]  a centurion