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2024年12月3日火曜日

使徒行伝第16-18章 公認本分

16章 

テモテ、パウロとシラスに加わる

 

1それからパウロはデルベとルステラにつきました。するとそこに、テモテという名の弟子がいました。ある女性の息子で、ユダヤ人で信者でありましたが、父親はギリシア人でありました。2ルステラとイコニオムの兄弟たちの間で評判のよい人物でありました。3パウロは彼と一緒に行かせたいと願いました。そして願いましが、その地方のユダヤ人たちのために、彼を連れて行って割礼を施しました。彼らは彼の父親がギリシア人であることを皆知っていたからです。4そして、町々を巡りながら、エルサレムにいる使徒たちと長老たちによって取り決められた守るべき定めを人々に伝えました。

5こうして、諸教会は信仰が堅固になり、日ごとに人数が増えていきました。6 さて、アジアで御言葉を宣べ伝えることを聖霊から禁じられたので、彼らはフリギアとガラテヤ地方を通り抜けて行きました。

7 彼らはミシアに着いた後、ビテニアに行こうとしましたが、聖霊はそれを許しませんでした。 8 そして、ミシアを通ってトロアスに下りました。

9 ここで夜、パウロに幻が現れました。一人のマケドニア人が立っていて、彼にこう願ったのです。「マケドニアに渡って来て、私たちを助けてください。」 10 パウロがその幻を見た後、私たちはすぐにマケドニアに行くことにしました。主が彼らに福音を宣べ伝えるために私たちを召されたのだと確信したからです。11そこで、トロアスから出て、サモトラケに直行し、翌日ネアポリスにつきました。 12そこからピリピにつきました。ピリピはマケドニアのその地方の主要都市であり、植民地でもありました。私たちはその町に数日間滞在しました。 13安息日に私たちは町を出て、祈りが捧げられる川岸に行き、そこに集まってきた婦人たちに腰を下ろして話しました。 14さて、そこで、紫布の商人で、神を敬うテアテラ市のリディアという婦人が聞いていました。主は彼女の心を開かれたので、彼女はパウロの話したことに心を留めました。 15 彼女とその家族がバプテスマを受けたとき、彼女はわたしたちに願って言いました。「あなたがたがわたしを[1]主に忠実な者と認めてくださったなら、わたしの家に来て、そこにお泊まりください。」そして彼女はわたしましたちを強いて連れて行きました。

16さて、私たちが祈りに出かけると、占いの霊に取りつかれたある女奴隷がと出会いました。彼女は占いをして主人に多くの利益をもたらしていたのです。 17彼女はパウロと私たちの後をついて来て、叫んで言いました。「この人たちは、いと高き神のしもべで、私たちに救いの道を示してくれるのです。」 18そして、何日もそうしているので、パウロは困り果てて、振り向いてその霊に言いました。「イエス・キリストの名によって命じる。彼女から出て行け。」すると、その霊はすぐに出て行きました。

19彼女の主人たちは、利益を得る望みがなくなったのを見て、パウロとシラスを捕らえ、役人たちのところへ引き渡して言いました。

20「この人たちはユダヤ人で、私たちの町を非常に混乱させています。

21そして、ローマ人である私たちが受け入れることも守ることも許されていない慣習を教えています。」

22 群衆が一斉に彼らに立ち向かって立ち上がったので、役人たちは彼らの衣服を引き裂いて、鞭打つように命じました。

23 そして、何度も鞭打った後、彼らを牢に入れ、看守に彼らを厳重に監禁するよう命ました。

24 看守は、この命令を受けて、彼らを奥の牢に押し込み、足かせをはめたままにしました。

25 夜中、パウロとシラスは祈りを捧げ、賛美の歌を歌っていましたが、囚人たちはそれを聞いていました。

26すると、 突然、大きな地震が起こり、牢獄の土台が揺れ、すべての扉がすぐに開き、全員の鎖が解かれました。 27 看守は眠りから覚め、牢獄の扉が開いているのを見て、剣を抜き、囚人たちが逃げたと思い、自殺しようとしました。28 しかし、パウロは大声で叫んで言いました。「自害してはならない。私たちはみんなここにいる。」 29 そこで看守は明かりを取り、飛び込んできて、震えながら入って来て、パウロとシラスの前にひれ伏し、 30 二人を連れ出して言いました。「先生方、救われるためには、何をすればよいのでしょうか。」31そこで彼らは言いました、「主イエス・キリストを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」

32そして彼らは彼と彼の家族全員に主の言葉を語りました。 33それから彼は真夜中に彼らを連れて行き、彼らの傷を洗い、彼自身も家族全員も、[2]ただちにバプテスマを受けました。 34そして彼らを家に連れて行き、彼らのために食事を出し、家族全員と共に神を信じていることを喜びました。

35夜が明けると、長官たちは下役たちを遣わして、「彼らを釈放せよ」と言いました。36看守はパウロにこう告げました、「長官たちがあなたたちを釈放するようにと遣いをよこしました。ですから、さあ、出て来てやすらかに行ってください」。37パウロは彼らに言いました、「彼らはローマ人であるわれわれを、公然と、罪も問わずに打ちたたき、牢に入れました。それが今、ひそかに追い出すのですか。いや、そんなことはいけない。彼ら自身が来て、われわれを連れ出すべきです」。38獄吏たちはこれらの言葉を長官たちに告げました。長官たちは、彼らがローマ人だと聞いて恐れました。39そして彼らは自分が来て、町から出て行くように彼らに懇願しました。40そこで彼らは獄を出て、リディアの家に入り、兄弟たちと会って、慰めてから出て行きました。

 

17章 

1彼らはアンフィポリスとアポロニアを通り過ぎて、ユダヤ人の会堂があるテサロニケにつきました。

2パウロはいつものように彼らのところに行き、安息日の三日間、聖書に基づいて彼らと論じ、

3キリストは必ず苦しみを受け、死人の中からよみがえらされたこと、そして「私があなた方に宣べ伝えているこのイエスこそキリストであること」ということを説き明かしました。4彼らのうちのある者は信じて、パウロとシラスと交わり、また敬虔なギリシア人には大勢の群衆がおり、また、[3]高貴な婦人たちも少なからずいました。 5しかし、信じなかったユダヤ人たちはねたみに駆られ、下劣な淫らな連中を仲間に引き入れ、一団を組織し、町中を騒がせ、ヤソンの家を襲撃して、彼らを民衆の前に引き出そうとしました。 6しかし、彼らは二人を見つけられなかったので、ヤソンと兄弟たち数人を町の役人たちのところへ引きずり出して叫びました。「世界をひっくり返したあの人たちが、ここにもやって来ました。 7ヤソンはその人たちを受け入れました。この人たちはみな、皇帝の布告にそむいて、イエスという別の王がいると言っています。」 8人々はこのことを聞くと、町の役人たちと民衆を不安にさせました。 9そして、ヤソンともう一人の男から保証金を取って、二人を釈放しました。10そこで、兄弟たちはすぐにパウロとシラスを夜中にベレアに送り出しました。二人はそこに着くと、ユダヤ人の会堂に入りました。

11彼らはテサロニケの人々よりも高潔な人たちで、心から御言葉を受け入れ、そのとおりかどうか毎日聖書を調べていました。

12そこで、彼らのうち多くの者が信じました。また、ギリシア人の高貴な婦人たちや、男たちも少なからず信じました。

13しかし、テサロニケのユダヤ人たちは、パウ​​ロがベレアで神の御言葉を宣べ伝えたと知って、そこへもやって来て、人々を扇動しました。

14そこで、兄弟たちはすぐにパウロを海辺に行くように送り出しましたが、シラスとテモテはそこにとどまりました。

15パウロを案内した人々は彼をアテネに連れて行き、シラスとテモテに、[4]できるだけ早く来るようにとの指示をだして出発しました。16 さて、パウロはアテネで彼らを待っている間、町がすっかり偶像崇拝に陥っているのを見て、心を動かされました。 17 そこで彼は、会堂でユダヤ人や敬虔な人々と論じ、市場では毎日、自分と会う人々と論じ合いました。 18 そのとき、エピクロス派やストア派の哲学者たちがパウロに出会いました。すると、ある者は言いました。「このおしゃべりな人は何を言うのだろう。ほかの者は言いました。『異国の神々を説いているようだ。』彼が、イエスと復活について彼らに説教しているからです。19 そこで彼らはパウロを捕らえてアレオパゴスに連れて行き、こう言いました。『あなたの話している新しい教えが何であるか、私たちに教えてください。20 あなたは、私たちの耳に奇妙なことを聞​​かせておられる。だから、私たちは、それが何を意味するのか知りたいのです。 21(アテネ人も、そこにいた外国人も、ただ何か新しいことを話したり聞いたりすることに時間を費やしていました。)

22そこでパウロはマルスの丘の真ん中に立ってこう言いました。「アテネの皆さん、私は皆さんがすべての点であまりにも迷信深い[5]と感じています。23私が通りがかり、皆さんの礼拝を見ていると、知られざる神にと刻まれた祭壇を見つけました。ですから、皆さんが知らないうちに礼拝している神を、私はあなた方に告げましょう。24世界とその中のすべてのものを造られた神は、天地の主であるので、手で造った神殿には住まわれません。

25また、神はすべてのものに命と息とすべてのものを与えておられるので、何かが不足しているかのように、人の手で礼拝されることもありません。 26神は、すべての国民を一つの血から造り、地の全面に住まわせ、また定められた時と、彼らの住むべき境界とをあらかじめ定めておられます。27それは、人々が主を尋ね求め、さぐり求めて、主を見つけるためなのです。主は、私たちひとりひとりから遠く離れてはおられません。 28私たちは、主にあって生き、動き、存在しているからです。あなたがたの詩人の中にも、「私たちも神の子孫である」と言っている人がいます。

29私たちは神の子孫なのですから、神を、技術や人間の計らいで彫った金や銀や石と同じものだと思ってはなりません。

30神は、このような無知の時代を無視されましたが、今は、どこにいる人でも悔い改めるようにと、すべての人に命じておられます。 31神は、ご自身が定めた人によって、義をもって世界を裁く日を定められたからです。神は、キリストを死人の中からよみがえらせ、すべての人にそのことを保証されました。32死者の復活のことを彼らが聞いたとき、ある者はあざ笑い、他の者は、「この件については、また改めて聞こう」と言いました。

33そこで、パウロは彼らの中から立ち去りましたが、

34ある人々はパウロに付き従って信仰につきました。その中には、アレオパゴスのディオニュシウス、ダマリスという婦人、その他も同行していました。

 

18章 

1これらのことがあった後、パウロはアテネを出発してコリントにつきました。2そこで、ポントス生まれのアクラというユダヤ人と妻のプリスキラに出会いました。彼は最近イタリアから来たのです。クラウディウスがすべてのユダヤ人にローマから出るように命じたからです。3彼も同じ職業だったので、彼らと一緒に住んで仕事をしました。彼らは天幕作りを職業としていたからです。4そして安息日ごとに会堂で論じては、ユダヤ人とギリシア人を説得しました。5シラスとテモテがマケドニアから来たとき、パウロは霊に動かされ、ユダヤ人にイエスがキリストであることを証言しました。6彼らが反抗して冒涜しましたとき、パウロは着物を振り払って言いました。「あなたがたの血はあなたがた自身の頭上にかかれ。 わたしは潔白だ。私は今から異邦人のところへ行く。」 7パウロはそこから立ち去って、ユストという神を敬う人の家に入りました。その家は会堂に隣接していました。 8会堂司長クリスポは、その家族全員とともに主を信じました。コリント人も大勢聞いて信じ、バプテスマを受けました。 9そのとき、主は夜の幻の中でパウロに言われました、「恐れることはない。語り続けよ。黙ってはならない。 10わたしはあなたとともにいる。あなたを襲って危害を加えようとする者はいない。わたしの民はこの町に大勢いるからである。」

11パウロは一年六か月そこにとどまり、彼らに神の言葉を教え続けました。

12ガリオがアカイアの代議士であったとき、ユダヤ人たちは一斉にパウロに反抗し、彼を法廷に引き立てて言いました。

13「この男は律法に反して神を拝むよう人々に説き伏せている」。

14パウロが口を開こうとしたとき、ガリオはユダヤ人たちに言いました。「もしそれが不正や不道徳な行為に関するものであれば、ユダヤ人の皆さん、私はあなたたちに我慢我慢しよう。15しかし、言葉や名前、律法に関することであれば、あなたたちはそれをよく考えるべきだ。私はそのようなことの裁判官にはならない。」16そして、ガリオは彼らを法廷から追い出しました。17そこで、ギリシア人たちは皆、会堂の長ソステネスを捕らえ、法廷の前で打ちたたきまたが、ガリオはそれらのことにはまったく関心を持ちませんでした。18パウロは、その後もしばらくそこに滞在した後、兄弟たちに別れを告げ、そこからシリアに船で向かいました。プリスキラとアクラも同行していました。彼はケンクレアで髪をそりました。誓願を立てていたからです。19それからパウロはエペソに着き、彼らをそこに残しましたが、自分は会堂に入り、ユダヤ人たちと論じ合いました。20彼らはパウロにもう少し長く滞在するように頼びましたが、パウロは同意しませんでした。21パウロは彼らに別れを告げて言いました。「エルサレムで予定されているこの祭りには、どうしても従わなければなりません。しかし、神の御心ならば、またあなた方の所へ戻ります。」そしてパウロはエペソから船で出発しました。22そしてカイザリヤに上陸し、上って行って教会にあいさつしてから、アンティオキアに下って行きました。23パウロはそこでしばらく過ごした後、出発してガラテヤとフリギアの地方を巡り、弟子たちを皆力づけました。24ところで、アレクサンドリア生まれのアポロという名のユダヤ人がエフェソスに来ました。彼は雄弁で聖書に精通していました。25この人は主の道を教えられ、霊に燃えて主のことを熱心に語って教えましたが、ヨハネのバプテスマしか知りませんでした。26彼は会堂で大胆に語り始めました。アクラとプリスキラはそれを聞いて彼を招き、神の道をさらに詳しく説明しました。 27 彼がアカイアに渡ろうとしていたとき、兄弟たちは手紙を書き、彼を迎えるように弟子たちに勧めました。アポロが到着すると、すでに恵みによって信じていた人々を大いに助ました。 28 アポロは、聖書によってイエスがキリストであることを明らかにして、ユダヤ人たちを大いに説得しました。



[1] 主を信じる者(NU

[2] straightway.

 

[3] chief women

[4] できるだけ早くwith all speed

[5] superstitious.

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